どうも、こうのすけです。
本日は、読書レポート第2弾ということで、やっと読み終えた本の要約と感想を書いていきたいと思います。
読書レポート第2弾の本はコチラです!
「教養としての地理」

割と最近発売された新しい本です。
変化の激しい世の中を知る上では、より新しい情報を得る必要があるので新しい本ってのが嬉しい。
コロナの話にも関連付けられています。
前回は「経済は地理から学べ!」という地理の本を買って読みました。
ブログにも書きましたのね。
高校の頃に苦手だった地理を克服したいという思いで購入した本ですが非常に内容が面白く地理に興味が出たので、今回も地理に関する本を読みたい!という思いから「教養としての地理」を購入しました。
それでは、感想を交えながら内容をまとめていきたいと思います。
第1部
世界というのは常に変わり続けています。
第1部では地理の観点から、激変する世界を読み解こう、というのがテーマになっています。
第1講地図と交通
まずは、地図について。
小学校や中学校で習った地図記号。
テストでいい点を取るために必死に覚えたのが懐かしいです。
しかし、その地図記号も世界の変化に伴って、廃止されたり追加されたりしているようです。
たしかに僕が地図記号を習った時は
「老人ホームは新しい地図記号」
というのを、先生が言っていたのを覚えています。
世界的にも需要が高まっているものが地図記号として追加され、実際に使われなくなった地図記号は廃止されます。
必死で覚えた「工場」や「桑畑」の記号は2014年からはもう使われていないのには驚きました。
とくに「工場」なんて、まだ沢山ある印象。
航空測量の発達が大きく影響しているようです。
(航空測量では工場の利用実態が識別しづらいかららしい。)
地図記号の追加と廃止を見れば、世界の変化を読み取れるのは面白いですね。
また、アンカレジ空港と冷戦の話がこの講で触れられていました。
この前読んだ「経済は地理から学べ!」にも記載があったので良い復習になりました。
また、貿易のために様々なルートが開発されており、その開発の経緯についても良く理解できました。

「近道が好き」というのは万国共通なのですね。
第2講資源・エネルギー
ここでは資源・エネルギーについて。
僕の苦手な中東の話題が盛り沢山。
最近流行りの「脱石油化」や「観光業」への力の入れ方に注目していきます。
中東全体で、いま何が起きているのかを、民族分布の観点から紐解いていきます。
「民族分布」と言われると、地理が苦手な僕は身構えてしまいます。
しかし高校地理の教科書レベル、つまり基礎から話を進めてくれるので、苦手な僕でも諦めずに読み切れました。
「アラブの春」や「パレスチナ問題」など、聞いたことがあるけど知らない用語を調べるいい機会にもなりました。
ドバイと聞くと、僕はかなり発展しているイメージがありますが、本書でも観光業に力を入れている国として紹介されていました。
脱石油化が進むドバイ。
昔はペルシャ湾の真珠産業も発達していたようですが、なんと日本(三重県)の影響でその産業が衰退したそうです。これには驚きました。
国際ハブ空港としての役割も担うなど、ドバイの発展は想像以上。
カタールの首都ドーハや、バーレーンの首都マナーマも同じような発展を図っているようです。
OPECの成り立ちの経緯や、各国の石油に対する動き方も詳しく説明されており、資源やエネルギーの所持が国に及ぼす影響もよくわかりました。
石油を巡った争いはこんなにも多いんですね。そりゃ重要な資源だもんな。
正直、OPECとOAPECの違いがイマイチ分かってなかったのですが、この講を読んで理解できました。

ドバイの発展が想像以上。
第3講 産業・農林水産業
この項では、まず三大穀物を扱っています。
その三大穀物とは「米、小麦、とうもろこし」を指します。
人々の主食になるものを指しますね。
僕はこの農業の分野には結構苦手意識がありますが、生産している地域に注目すると、、、
米は「高温多雨のアジア」で小麦は「涼しくて乾燥した地域」での栽培が多いとザックリ理解できました。
ただし、米は夏に田植えをして秋に収穫するのに対して、小麦は秋から冬に種まきして初夏に収穫します。
この収穫時期の違いを利用して、「二毛作」が成立するのですね。
ちなみに寒さが厳しい場所では、春に種まきして晩秋に収穫する「春小麦」が栽培されており、世界的に見ると小麦は1年中収穫されています。
それらと並んで栽培されている「とうもろこし」。
食用だけでなく飼料作物やエネルギー原料としての役割も担っているので、米や小麦よりも生産量が伸びていることが分かりました。
後半に、食料自給率の話が出てきます。
その中の国産野菜の安全性についてのお話が印象的でした。
EUなどが使用禁止にし始めている農薬は、日本では規制緩和が行われているそうです。
日本は農薬大国なんだってさ。
本当に「国産=安全ですか?」という投げかけは心に響きました。

国産はめっちゃ安全だと思ってた。
第4講 文化と生活
ここでは、「文化と生活」がテーマです。
民族や言語の話も多く触れられています。
印象に残ったのは、世界で話されている言語ランキング。
英語や中国語が上位に上がってくるのは簡単に想像できます。
しかし、我が国の「日本語」が第9位にランクインしていることに驚きました。
これは、日本国民のほとんどが日本語を第一言語にしている証拠らしいです。
世界的にみたら珍しいことなんですね。
日本を出ない限り、コミュニケーションに困らないので、これが日本の英語教育が問題視されている原因かもしれません。
生きていくために必要なら、嫌でも英語を勉強しますもんね。笑

日本人、日本語話しすぎ問題。
第2部
いよいよ第2部です。
本書は2部構成なので、これが最後の部。
第2部では、お金の流れの変化から世界の変化を読み解きます。
各地域ごとに分けて話が進められているので、かなりわかりやすかったです。
全ての地域の輸出量や輸入量に着目し、その変化などを追いながら、その国に何が起こったのかをわかりやすく解説してくれています。
輸出、輸入品目を見ると、その国の特色が露骨に出ていて面白かったです。
こういった統計を見るのも受験生の時は嫌いでした。
散々、センター試験の地理で苦しめられた思い出がありますから。笑
でも、今見ると面白いです。
10個の地域で講が分けられているため、一つ一つがかなり詳しいです。
読み応えがあったので、第2部は何度も読み返して理解したいと思いました。
自分が気になる地域から読み始めるのもいいかもしれませんね。
受験生も社会人も教養として知っておくべき知識がたくさん得られたので大満足。
皆さんも、気になる地域のページから読んでみてください。
第2部を読んでいると、世界史にも興味が湧いてきます。
とりあえず、何度も読み返して理解を深めていきたいです。

第2部は面白くてスラスラ読めました。
理解できるまで読み進めたいです。
まとめ
最後にまとめです。
「教養としての地理」を読み終えて
「もっともっと地理を勉強したい!!」と思いました。
世界の地形や動向を理解しておけば、今後の様々な勉強でいい影響が出そうですね。
それに社会人として知っておくべき知識も多そうなので。
あとは、地理を勉強することに面白さを感じました。
地理はいろいろなことが繋がっているので、その繋がりを理解できると頭が良くなった気分になれて楽しいです。
受験生の時は色々と関連づけることが苦手なバカでしたが、今になってまた共通テストとかも解いてみたいなと思えました。
とにかく地理に対する興味がさらに湧く本でした。
これを機に地理をもっと勉強したいと思います。
(将来、東大を受けたいので共通テストで必要だしね。)
強いて個の本の難点を言うなら、少し難しい日本語が多かったので読むのが大変な部分もあったこと。
でも、それをきっかけに難しい語彙とか漢字とか覚えれるのでOK。
とりあえず地理を勉強したいと思っている方は、ぜひ買って読んでみてください。
「地理」に対する興味が湧き、きっと勉強したくなりますよ!
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